2005年08月27日

小さな生け花

お客様がいらっしゃる。
お友達が訪ねてくる。
そんな時、あなたは大慌てしてしまうタイプですか?

ぴかぴかに磨き上げてお掃除したり、念入りにお茶の準備をしたり、
気合を入れてテーブルセッティング・・・

すごく偉いです。
でも、本番前に疲れちゃったりしていませんか?

実は、和菓子に関わり始めてからの私は、まさにこの通り。
和菓子をおしゃれに出そうなんて思いはじめるともう、キリがありません。
(毎日掃除を怠る、散らかし放題に暮らしているのが最も大きな原因でもありますが・・・)

一方で、仲の良い、センスの良いお友達の家に遊びにいくと、とっても居心地がいい。
お友達は、疲れている様子なんて微塵も見えない。ついついおしゃべりがはずんで、
気がつけば、「やばい、終電だ〜」となるくらい長居してしまいます。

この差はいったいどこにあるのか!?

そんな私の目から鱗を落とした、すごい本があります。


「小さな生け花」

春編 夏編

井出 綾さん−プランツスタイリスト が書かれた本で、
春編と夏編が出版されています。

好きな花、「かわいいな」と思う花を1つ選んで、
あきびん、あきかん、マグカップ、鉄瓶などなど家にある器のどれかを使い、
その花がいちばんかわいく見えるようにアレンジする、
そんな魔法のような生け方がわかりやすく、丁寧に説明されています。

この本は、できるかな・・・と、自分の不器用さ・センスのなさと書かれている内容との
ギャップを計算させながら読ませる指南書ではありません。
だから、お花を切ることも、家にある器を探したりすることも、
それら自体が、本当に「楽しそう」なのです。

小さな生け花

井出さんのお花に対しての姿勢は、おもてなしの基本を気づかせてくれます。
現代のおもてなし、それは、毎日がんばっている自分へのご褒美だったり、
気の置けないお友達と共有する時間だったりするもの。

共通のキーワードは「楽しむ」ですね。

この本を読んだら、あなた(私)と、人が大勢集まるお友達との差がわかります。
気合の入れ方、というよりも、むしろ、気合を入れるポイントの差、なんですね。
自分も友達も「楽しい」ことを一番に考えれば、お花を飾るのも、お茶を用意するのも、お菓子を盛り付けるのも楽しくなります。
しかも、いつもとあまり変わらないくらいだけど、
ちょっと楽しい程度がいちばん自分にもお友達にも心地よいのではないでしょうか。

それでは、楽しいお茶の時間を。

※本のご紹介

「小さな生け花 春」
「小さな生け花 夏」

著者: 井出 綾
出版: 株式会社メディアファクトリー

※「小さな生け花 秋」と「小さな生け花 冬」も早く出版されるといいですね。

posted by 紅屋重正 at 00:04| Comment(0) | おもてなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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