2006年02月22日

雛祭り

3月3日は桃の節句、雛祭りですね。

雛祭りといえば、お雛様。

お雛様とお内裏様.jpg


【お雛様の歴史】

このお雛様が、女の子のいるお家に飾られるようになったのは、江戸時代のこと。
宝暦年間(1751〜1764)以降、京都から江戸への文化の移動に伴い、
紅屋も商いを始めた頃の、文化・文政年間(1804〜1830)の頃に
江戸や諸国にも雛人形を飾る風習が広まっていったのだそうです。

もっとさかのぼると、「枕草子」や「源氏物語」にも書かれている【ひいな遊び】。
もっともっとさかのぼると、「日本書紀」に書かれている、人形(ひとがた)に不浄を託して川や海に流して、災厄を祓うという風習。
もっともっともっとさかのぼると、古代中国の、水辺に出て不祥を除くための禊(みそぎ)祓(はらえ)を行い、宴会を催してお祝いをしたという【上巳(じょうし)】。

お雛様のルーツは何千年も昔にさかのぼるものなんですね。


【お雛様にお供えするもの】

お雛様を飾るとき、一緒にお供えするものそれぞれにもいわれがあります。

桃と白酒.jpg

●桃の花 − 赤

桃の字の中に“兆”が使われているように、多くの実をつけることから、「生命力」をあらわしているといわれています。桃の花の赤色と桃が持っている薬効から、古来、邪気を払ってくれるものとして、中国では仙果とされていたそうです。そういえば、「西遊記」にも「桃太郎」にもいろんな昔のお話に登場する果物ですね。

●お白酒 − 白

もともとは、桃の花を酒に浸した「桃花酒」(とうかしゅ)というものを飲む風習があったのだけれど、その後、江戸中期になってから、白酒に代わったものだそうです。
それも、江戸の酒屋、初代豊島屋十右衛門の夢枕にお雛様が現れ、白酒の美味しい作り方を伝授され、白酒をつくったところ、大ヒット!江戸中の評判となり、徳川将軍も愛飲されるようになり、雛祭りにはお白酒を飲むようになったのだとか。ちょっと邪気を祓うとは違うような感じがしますね。

●よもぎ(草餅) − 青

古代から日本の香草として、親しまれてきたヨモギ。香が邪気を祓うとされています。
漢方でガイヨウと呼ばれ、煎じて薬としたり、お風呂にいれたり、乾燥させてお灸にしたり、薬草として大活躍してきた草です。
しかも、世界中いたるところに生えているそうで、その種類は2500種類にものぼるとのこと!
ヨーロッパでも、女神アルテミスの聖草となっており、そのために婦人病に効くといわれているそうです。

そして、菱餅、雛あられがそえられます。
さて、菱餅や雛あられ、この2つのお菓子に共通するものは何でしょう?


【春の息吹からエネルギーをいただく】

それは、”色”です。
赤、白、青の3色が使われていますね。

赤、白、青、実はこの3色はそれぞれ、生命(桃)・雪の大地(白)・木々の芽吹き(青)を表す意味があるそうです。この3色のお菓子を食すことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるのだそうです。

今日、カラーセラピーなど、色によってストレスを解消したり、元気をもらったりするリラクゼーションも流行っていますね。
お菓子の色にも、召し上がる方の健康を願う古くからの意味合いがこめられています。
おやつの時間に、ちょっぴりお菓子の色も楽しんでみてくださいね。

雛菓子.jpg
posted by 紅屋重正 at 21:18| Comment(0) | 話菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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